“医療通訳技能検定試験”とは?(1)

医療通訳士

今回は、

医療通訳技能検定試験について

記事を書きます。

結論からお伝えしますと、この試験、受験する方の大半は『既に通訳者として働いている方、そしてこれから通訳者になることを目指している方で、医療分野での専門性を高めたい人』が受ける傾向が高い試験です。一般社団法人 日本医療通訳協会が実施している試験になります。ちなみに今現在、日本では医療通訳士(コミュニティー通訳の一つ)になるための国家試験や資格はありません。

なので、医療通訳士になるには
①医療分野に特化した(アピールできる)試験を受験し、その資格を取得すること
②英語や多言語の語学力だけではなく、医療分野の専門性を高める(知識・能力・スキル・論理 etc を積むこと)
が求められます。(医療通訳技能検定試験に関連した他の試験は記事の最後にまとめています!)

ではさっそく、

医療通訳技能検定試験の概要

【試験のシステム】
1次試験 筆記試験120分の試験

12問の問題で構成されています。内容は厚生労働省の標準カリュキラムを参考として、医学知識・医療制度そして医療通訳者の倫理と幅広く出題をしています。試験結果は点数によって1級・2級の判定がつきます。

2次試験 面接試験(ロールプレイ)

2次試験は1次試験合格者を対象に、実技のロールプレイイング試験を実施します。医療知識・語学力・通訳力・礼儀・態度・服装等が評価基準となっています。実際の医療通訳現場では事前に患者の症状を通訳者に伝えていますので、ロールプレイの試験でもWebサイト上で試験のテーマを試験前に発表しております。また、採点方法は教室で2人の試験官が採点しますが、慎重を期す意味からも録音を行い、他の試験官が聞き、突合せの会議を行って最終判定を確定します。
1次、2次試験問わず受験者のスコアによって1級か2級、またはどちらにも適さない場合に不合格に振り分けられます。なので、受験者全員同じ内容の筆記試験・面接を受けます。

【申し込み】ウェブサイトから。(過去問もウェブサイトから購入できます)

【試験実施日】
1次試験 4月の第3日曜日及び 10月の第2日曜日
2次試験 6月の第2土曜日と日曜日及び 12月の第1土曜日と日曜日
英語・中国語は年2回上記の通り実施しています。
その他言語(ポルトガル語、ロシア語など)は年1回試験を実施。
2020年4月実施の一次試験は新型コロナウイルスの感染拡大防止の為中止になりました。

【試験会場】
一次試験 札幌・仙台・東京・名古屋・富山・大阪・広島・福岡・沖縄
二次試験 札幌・東京・大阪・福岡・沖縄

【技能検定判定基準】
医療通訳1級 医療全般にかかわれる通訳レベル(重症の病気に対応できるレベル)
医療通訳2級 健康診断・検診には対応可能レベル

【試験費用】
一次試験 6600円(税込み)
二次試験 16,500円(税込み)

どんな人・職種に携わっている人が医療通訳検定試験を受けるべき?

メディカル関連の学会での通訳メディカル関連の国際会議での通訳メディカル関連のセミナーや講演会での通訳製薬会社や医療機器メーカーでの社内会議や研修の通訳
製薬会社や医療機器メーカーでの査察の通訳医療機関や遠隔通訳での通訳メディカルツーリズムでの通訳翻訳関係

医療通訳士の方の中には、以前通訳スクールに通っていたり、社内通訳で数年の経験がある方などバックグラウンドが多種多様です。それをアドバンテージとして通訳会社に登録し、お仕事を頂いているようです。

悲しいことに未だ、日本では医療分野での通訳のお仕事はボランティアとして募集・派遣されていることが多く、医療通訳が国の資格として認めらる制度がないということに起因し
報酬の問題
安定性のある職業として身分が保障されていない問題
専門職として扱われない問題
など迅速に改善されなければならない課題が挙げられているようです。
詳しくはこちら

私自身も、ちょうどこの試験を2ヶ月ほど前に知り、それからちょこちょこと時間を見つけては勉強をしています。

医療通訳技能検定試験に関連した試験紹介

ビジネス通訳検定(TOBIS)外国語通訳検定試験(TOIFL)医療通訳技能認定試験

次の記事では、医療通訳技能検定試験に向けて、私の勉強方・おすすめの本・学習サイトの紹介をしていきます!

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