前回の医療通訳技能検定試験の概要に引き続き、
勉強方・おすすめの参考本・学習サイト(1次・筆記)について
の記事になります。この試験の始まりは2016年・秋ではありますが、【問題構成&試験対策】について詳しくまとめられた記事は未だインターネット上では稀なので、多少大変でしたが、まとめてみました。みなさんの参考になると幸いです。※この記事は試験の対象言語が英語の方に適した記事です。
前回の記事で述べた通り1次は120分の筆記試験で、12問の問題で構成されています。過去問といっしょに、どのような問題内容なのか見てみましょう。
春(4月)と秋(10月)に一次試験がありますが、2019年の秋期試験から一次試験の内容が大きく変わり、それによって問題構成も多少変わりました。(日本医療通訳協会からの原文はこちら)そのこともしっかり踏まえて、私も含めこれから医療通訳技能検定試験を受験される方の為に【問題構成&試験対策】まとめました。
ではさっそく、
医療通訳技能検定試験の問題構成と対策
問1. 画像

人体各器官の名称を答える問題です。以下の10つの項目から1〜2つ出題されるでしょう。
生殖器 | 消化器 | 泌尿器 | 内分泌系 | 呼吸器 |
脳と神経 | 循環器 | 感覚器 | 骨格系 | 運動器 |
〔対策〕人体のしくみ、各器官とそれの名称を覚えましょう。
〔参考書・サイト〕人体のしくみの本またはサイト。過去問。厚生労働省医療通訳テキスト単語集「人体各器官名称」
問2.用語
2019 autumn 2019 autumn
疾患、薬剤、各器官、検査、症状に関連した用語に関する問題です。
〔対策〕上記に関連した用語をできるだけ多く覚えましょう。
〔参考書・サイト〕人体のしくみの本またはサイト。過去問。厚労省医療通訳テキスト単語集
問3&4.解剖学
2019 autumn 2019 spring
問3は日本語で出題され、問4は英語で出題されます。以下の10つの項目から体の各部位・器官の構造や機能など幅広く出題されるでしょう。
生殖器 | 消化器 | 泌尿器 | 内分泌系 | 呼吸器 |
脳と神経 | 循環器 | 感覚器 | 骨格系 | 運動器 |
〔対策〕人体のしくみを理解し、各器官の名称を知った上で、構造や機能を理解しましょう。〔参考書・サイト〕人体のしくみの本またはサイト。過去問。看護roo!
問5.病理
2019 autumn
疾患や病態に関する選択問題を英語で出題されます。
〔対策〕それぞれの器官と紐付けて、疾患や病態に関する用語を覚えましょう。
〔参考書・サイト〕人体のしくみの本またはサイト。過去問。厚労省医療通訳テキスト単語集「病名に関する用語」
問6.検査
2019 spring
検査に関する問題です。以下の11つの項目から出題され、正誤問題です。
心電図検査 | 眼圧検査 | X線検査 | 細胞検査 | PET検査 | 胎児心拍数モニタリング |
上部消化管内視鏡検査 | 画像検査 | 腫瘍マーカー | 生理検査 | 検体検査 |
〔対策〕上記の検査について理解しましょう。
〔参考書・サイト〕人体のしくみの本またはサイト。過去問。
問7.翻訳
2019 autumn
日本語で記載されている長文を英語に訳します。
〔対策〕医療分野の文を何でも英語に訳して書いてみる。過去問をくりかえし解く。
〔参考書・サイト〕人体のしくみを英語で記載されている本またはサイト。過去問。
問8&9.医療制度&医療通訳者の職業理論
2019 autumn 2019 autumn
日本の医療制度と、医療通訳者の職業論理に関する問題です。
〔対策〕上記の内容を理解すること。
〔参考書・サイト〕上記の内容に関した本やサイト。過去問。
問10.職業論理と行動規範に関する問題
2019 autumn
医療通訳者の職業論理と行動規範に関する問題です。
〔対策〕上記の内容を理解すること。
〔参考書・サイト〕医療通訳に関する本またはサイト。過去問。
問11&12.論理とコミュニケーション
論理とコミュニケーションに関する問題です。
〔対策〕上記の内容を理解すること。
〔参考書・サイト〕医療通訳に関する本またはサイト。過去問。
筆者おすすめの参考本・学習サイト
受験者の一人として、私が勉強の際に参考にしている本はこちらです。

本が多すぎだ!なんて思う読者さんはいますか?いつも全てを常備しているわけではなく、この本の中でもよく3つを参考にしているのでご紹介します。
この中でもおすすめTOP3は、
・カラー人体図鑑
・やさしいメディカル英語
・からだと病気のしくみ図鑑
参考にしている学習サイトは、
・厚生労働省単語リスト
・看護roo!
医療通訳技能検定試験は、医療+英語の試験ですので、医療分野について受験者がどれだけ理解しているかを問われます。試験対策をこれkら始める方は、まず人体の部位名・役割・機能についてしっかり理解することから始めてはいかがでしょうか?
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